ハイクラスなメンズ向けのファッション情報を提供するブロガーのジーマ(@ziima_fashion)です!
世界中のファッショニスタやファッションセレブを虜にしているドメスティックブランドのFACETASM(ファセッタズム)。
現在パリを拠点にコレクションを行うファセッタズムは、モードとストリートを融合させた唯一無二の存在感を放つワードローブが特徴。
海外メディアからも「東京ブランド」と紹介される事の多い、東京のリアルなユースカルチャースタイルを得意とするニューカマーブランドに迫ります。
公式サイト(https://store.facetasm.jp/)
FACETASM(ファセッタズム)とは?
2007年に立ち上げた日本のファッションブランド
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ファセッタズムは2007年にローンチされた日本のファッションブランドです。
創立者でありデザイナーは落合宏理氏。
ブランド名のFACETASM(ファセッタズム)とは落合氏が考えた造語で、フランス語でダイヤモンドなどジュエリーの切り面を表す「facet」に由来します。
「様々な顔や見え方」という意味もブランド名には込められているそうです。
ブランド名通り、ファセッタズムのワードローブは着る人間や見る人によって解釈は様々。
モードブランドと称する人もいれば、ラグジュアリーストリートブランドと見る人もいます。勿論、どちらの見解も正解。
ストリートとモードを融合させたブランドであり、「ストリートとドレスの狭間に位置するブランド」と評するファッションエディターもいます。
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FACETASM(ファセッタズム)の特徴は?
テキスタイルへのこだわり
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ファセッタズムの特徴は、テキスタイルへのこだわりが挙げられます。
ファセッタズムのワードローブに使用されるテキスタイルは90%以上がオリジナルです。
デザイナーである落合氏がブランドをローンチするまで、テキスタイル会社に勤務していたことも大きく関係しています。
国内のハイブランドのテキスタイルを扱う会社でテキスタイルの可能性に魅了された落合氏は、ブランド立ち上げ時からオリジナルテキスタイルにこだわってきました。
東京ユースカルチャースタイル
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90年代のユースカルチャースタイルがファセッタズムの根幹には流れています。
落合氏が10代のころは、「裏原ブランド」と呼ばれるアンダーカバーやエイプなど今までにはないスタンスのブランドが誕生し、若者たちを熱狂させていました。
当然、東京で青春時代を過ごした落合氏も裏原ブランドや、「裏原スタイルの洗礼」を受けた一人。
その為、ファセッタズムから所謂流行ではない、リアルな「東京ユースカルチャー」の香りが漂います。
90年代ユースカルチャースタイルがベースとして流れているため、ファセッタズムのワードローブからは、どこかノスタルジーなムードが漂います。
FACETASM(ファセッタズム)のデザイナー落合宏理とは?
1977年東京都生まれのファッションデザイナー
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落合宏理(おちあいひろみち)氏は1977年東京で生まれます。
10代の頃に裏原ムーブメントの影響を受け、ファッションの世界で生きることを決意、文化服装学院へ入学します。
インタビューでも「アンダーカバーが好きでデザイナーを目指し、グリーンのラストコレクションを見て東京コレクション参加を決意した」と答えています。
1999年に文化服装学院アパレルデザイン科メンズデザインコースを卒業した落合氏は、テキスタイル会社である「株式会社ギルドワーク」へ就職します。
2007年29歳でファセッタズムをローンチ
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8年間株式会社ギルドワークに勤務し、2007年29歳でファセッタズムを立ち上げます。
「最初は全然売れなくて全く食えなかった」と話す落合氏。
しかし、落合氏の手掛けるモードとストリートの狭間に存在するファセッタズムのワードローブは、スタイリストの間で話題となり、2011年には東京コレクションにてランウェイデビューを果たします。
2011年PITTI IMMAGINE UOMOにおいて「TOKYO FASHION WEEK ITALY」に参加
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同年、イタリアで開催された展示会「PITTI IMMAGINE UOMO」において「TOKYO FASHION WEEK ITALY」に参加、ファセッタズムは注目の東京ブランドとして様々なメディアでピックアップされます。
2013年には、「第31回毎日ファッション大賞」で新人賞・資生堂奨励賞を受賞。
翌年の2014年に「TOKYO FAHION AWARD」受賞と東京のファッションシーンには欠かせないキーマンとなります。
ミラノでメンズコレクションを発表
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2015年、ジョルジオ・アルマーニが推進する若手デザイナー支援プログラムにアジアから初めて選出され、ミラノでメンズコレクションを発表。
2016年「LVMH賞」ファイナリストにノミネート
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2016年、若手ファッションデザイナーの育成・支援を目的とした第3回「LVMH賞」では日本人として初めてファイナリストにノミネートされるという快挙を果たします。
その結果、2016年「プロが選ぶ、日本のファッション業界で影響力のある人」として川久保玲氏、藤原ヒロシ氏と共にランクイン。
2016年にパリコレでランウェイデビューを果たして以来、パリを中心にコレクションを発表しています。
評判・イメージ
だからこそ、ファッショニスタに愛されたジャパニーズブランドという位置付けです。
ファッセッタズムの知名度は他のハイブランドと比べて正直低いでしょう。
ただただハイブランドを身につけたいという人には絶対にオススメしません。
価格帯はハイブランドと変わりませんからね。
グッチなどのハイブランドをオススメします。
しかし、皆が知らない格好良いデザインのブランドを知りたいという方には非常にオススメのブランドです。
日本初のラグジュアリーストリートブランドであるファッセタズムは、一度購入するともうブランドの虜になるとも言われています。
世界進出を果たす日本のストリートを応援したいという方にも人気はありますね。
まとめ
ファセッタズムを表現する言葉や形容する言葉は様々ですが、「東京ブランド」という言葉がファセッタズムには一番しっくりくるように感じます。
東京は世界で最もトレンドに敏感な都市であることは間違いありません。「東京ブランド=トレンドブランド」と解釈するファッショニスタはかなり多いはずです。
つまりファセッタズムは今最もトレンドを感じブランドの一つではないでしょうか?
今後も世界で活躍する「東京ブランド」のファセッタズムから目が離せません。